おはようございますChavoです。
この記事を読んでくれている人の中には、事務所に入っていない同じくフリーランスの声優もいらっしゃると思います。
フリーランスで活動していると、どうしてもぶち当たる壁があります。
それは・・・
ビジネス思考になれないということ。
※「お金にがめつくなる=ビジネス思考」を持っているということは全然違います(一応)
けどめちゃくちゃよくわかる悩みです。
フリーランスになりたての時は、ビジネス知識が必要なのか、自分の感性に従えばいいのか不安になりながら仕事してました笑
元々演技という芸術の分野を極めようとしている我々は、ビジネスとは一番離れている生き方をしているので、わからなくて当たり前です笑
そこをカバーしてくれるのが事務所なわけで。
ただ、フリーランスで活動していても、事務所に入っていても、声優は個人事業主には変わりありません。
そんな過去の自分に向かっても!
今日は僕が実際にいろんな会社と仕事をしてきた中で、仕事が続く関係の築き方を書いていきます!
相手に何を提供すべきなのか?
1つ考えてみて欲しいことがあります!
あなたにナレーションの仕事が入りました。
あなたはスタジオで収録を行いきっちり間違いなく原稿を読み上げ、とりわけ大きな問題もなく収録が終わりました。
そしてお礼を言って帰路に着きます。
さて、質問です。
この収録であなたが提供したものはなんでしょうか?
自分なりの言葉で考えてみてください!
何か答えが出てから下へスライドしてくださいね!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
はい!ありがとうございます!
あなたはナレーションを読みあげ、何を提供したんでしょうか。
- ナレーション音声?
- 心を動かす表現?
- 明瞭で歯切れの良い声?
どれも正解ではありますが、惜しい!
間違っていないんですが「本質」ではないんです。
相手がナレーションを欲しがっていた理由。
相手はなぜナレーションが欲しかったのか?
ナレーションを入れた方がいいと思ったから?
なぜ入れた方がいいと思ったんでしょう?
「本質」。
それは、ナレーションを入れることで、『作品の「可能性」を広げたかったから』です。
「可能性」を広げる姿勢
相手はこの作品を作った時点で、ナレーションを入れるかどうか、という選択を行います。
その上で、「ナレーションを入れよう!」と思ったわけで。
なんでナレーションを入れようと思ったんでしょうか。
声を入れることで、この作品を届けたい相手により伝わると思ったからですよね。
そうなると、あなたにナレーションをお願いした相手の本当の望みは、
うまく読んでもらうことではなく、
作品が多くの人に届く可能性をあげる、ことです。
事務所から仕事だと、スタジオへ向かい収録し、終わってしまう中で、相手の望みは見えてきにくい。
可能性の話は、フリーランスになってから、少しずつ気づいたことです。
ナレーションも、ゲームのセリフも入れるからには理由があって、
その本質は、声を入れて作品がどう良くなるのか、どういう広がりに繋がるのか、という可能性を理解して表現することでした。
実は、作品のクオリティをあげるあなたのスキルよりも、作品の可能性を広げるあなたの姿勢を見せる方が、次の仕事につながります。
「この人なら作品をより良くしてくれそうだ」
「この人なら自分たちの伝えたいことを声にしてくれそうだ」
そうやって技術以上の姿勢を見せていけば、間違いなくあなたのファンになってくれます。
可能性を広げる声の芝居を聞いてみよう!
Netflixやhuluの無料期間を使って、日本のアニメ大国の地位を確立した名作アニメが、国内外多くの人たちにどんな可能性を見せたのか、あなたの目と耳で感じてみましょう!
新しい視点から見る作品は、大きな気づきがあるかもしれません!